いとエコワークショップ終了!
「いとエコワークショップ−糸島発エコロジー大作戦−」
無事、終了しました。
多くの参加者にお集まり頂きました。
その内容は、メンバーのともかさんのブログに大変詳しく紹介されております。
2/7(木)は、以前このブログでもお知らせしていた、
「いとエコワークショップ」に参加してきました。
会場である前原市役所の会議室には、参加者と報道の方でいっぱい!
前半1時間は、九州大学助教・佐藤さんによる環境のお話。
これがもう、あまりの内容の濃さに
どこから何から書いていいのか分からないほど!(メモも追いつかない〜)
要約すると、
- 糸島全土でレジ袋を金額にして年間9000万円必要。
- みんながエコバッグを使用すると仮定すると、
- 二酸化炭素排出は6740トン削減できる。
- 全ての自販機のために、原子力発電所が1つ必要なほど電気が必要。
- コンビニ1軒で、家庭の41軒分の電気が必要。
- トラック輸送は、鉄道の17倍の二酸化炭素を排出する。
- 二酸化炭素排出国は、アメリカと中国がぶっちぎりで多い。
- 日本で排出している二酸化炭素は、産業関連が60%、家庭からは5%。
これを知って、正直がっくりした。
家庭でどんなに頑張ってもあんまり変わらないんじゃないの?って...。
でも、消費者の意識が変わることによって企業・産業も変わるはず!
●燃費について
軍事に必要な石油燃料は、想像もつかないほど膨大!
世界の軍事費は右肩上がりで
アメリカでは、予算の20%が軍事予算で、内12%が借金。
アメリカの国債を買い支えているのは、なんと日本や中国など。
ということは、アメリカの軍事に、二酸化炭素排出に
日本も加担してしまっているということ。
そして「郵便貯金」とアメリカの繋がり...。
初めて知ったことだらけで、頭がパンクしそうでした。
そして、5分の休憩のあと始まった2部では、
「ブレーンストーミング」という方法を使って、
発言された意見を否定・批判することなく、自由に意見を出し合います。
「○○をしたら、糸島は日本一になれる」
「どうやったら、いとエコバッグを全国に知ってもらえるか」
というお題で、
制限時間もあるせいかどんどん意見がでてきて、これがかなり面白い!
そして、参加者全員が発表の機会を与えられました。
印象的だったのは、
- CO2削減実績の発表
- 自販機の21時消灯
- コンビニの横にある自販機をなくす
- 糸島で電力発電、電気も自給自足
- 糸島全土でレジ袋廃止
- 生ゴミリサイクル→販売
- いとエコバッグを空港やJRに置いてもらう
ちなみに、わたしが発表したのは「糸島全住民にエコプロジェクトに参加してもらいたいという意味で、
全住民にエコバックを配布し使ってもらう」・・・ブレーンストーミングだから言えた(笑)
だって「税金でこれやります」って言ったら、間違いなく反対されると思うもん。
今、自分の考えを現実的にまとめてみると、「糸島全土を‘環境モデル地域’に指定し、
各場所でそれに準じた活動を積極的に行う」う〜ん、ちょっと抽象的すぎだろうか。
そして、あっという間に、終盤に差し掛かり
最後に佐藤さんがスクリーンに映し出したのは、カナダ在住のセヴァン・スズキという12歳の少女の「伝説のスピーチ」。
聴くだけで涙がホロリとしてしまうほど好きな、ap bankの「to U」にのせて。
中でも印象的だったのは、
どうやって直すのかわからないものを、
こわしつづけるのはもうやめてください。家もなにもないひとりの子どもが、
分かちあうことを考えているというのに、
すべてを持っている私たちがこんなに欲が深いのは、
いったいどうしてなんでしょう。争いをしないこと
話しあいで解決すること
他人を尊重すること
ちらかしたら自分でかたずけること
ほかの生き物をむやみに傷つけないこと
分かちあうこと
そして欲ばらないこと
あなたがたはいつも私たちを愛しているといいます。
しかし、私はいわせてもらいたい。もしそのことばが本当なら、
どうか、本当だということを行動でしめしてください。
絶え間なくスクリーンに映し出される彼女の言葉の合間に、
青く光る本当に美しい地球、絶滅していった動物たちなどの写真が映し出されて、
切なさと悲しさと今の自分の無力さ、いろんな感情が込み上げてしまい
涙が止まらなくなってしまいました(私がいたグループはみなさん泣いていた)
充実感と、切なさとが同居する不思議な感情のまま、
今日の「いとエコワークショップ」が終了しました。
佐藤さんの人を引きつける素晴らしいワークショップに感謝しつつ、
この糸島という場所で、環境というテーマで、
世代を超えて本音で交わることができたことに感動さえしてしまいました。そして、このプロジェクトが「絶対成功する」と信じてやみません。
余談ですが、NHK福岡放送のディレクターさんも来ていらして、
終わりに「糸島を舞台にエコをテーマにしたドラマの製作を考えています」
とおっしゃっていました。実現するといいなー。
それから終了後に、読売新聞から「ワークショップの感想」について、
簡単な取材を受けたので、もしかしたら記事になるかも知れません。出席していた報道関係のみなさま:
NHK福岡放送、読売新聞、西日本新聞、朝日新聞、糸島新聞など。
「いとエコプロジェクト」の記事を見つけたら、ご覧いただけると嬉しいです。
追記:
佐藤さんの講義を受けることができる、九大生がうらやましい!
(佐藤さんはわたしと誕生日が1ヶ月違いの同じ年齢)
メンバーのじゅんこさんのブログにも!
昨日、前原市役所にて開催されたとエコ実行委員会による『いとエコワークショップ』。
35年も生きてきて知らなかった世界規模環境破壊。
糸島に14年も住んでいながら知らなかったごみ処理の裏事情や数々の問題。
何も知らずに生きてきた自分がとても恥ずかしい。
(ちなみに最近では、スーパーで買い物をするとき、うっかりエコバックを忘れてしまいレジ袋を利用した時にとんでもなく恥ずかしく感じる。)恥ずかしいが、とても学び深い時間でした。知らないままで生きていくことの方が恥ずかしく、恐ろしい。
知ってよかった・・。ワークショップの最後にスクリーンに映し出された文章。
1992年の地球サミット(リオデジャネイロ)で、セヴァン=スズキというカナダに住む12歳の少女が「伝説のスピーチ」を行いました。環境団体や科学者、政治家がどんなに理屈をこねてみたところで絶対に動かすことの出来ない何かを、この12歳の少女スピーチは動かす力を持っています。少し長い文章ではありますが、一人でも多くの人に読んでもらいたい。
あなたはこの文章を読んで、何を感じますか?(以下略)
感謝。