朝日新聞4月12日夕刊

朝日新聞に記事が掲載されました。

福岡県糸島地域でオリジナルのエコバッグを広める「いとエコプロジェクト」が目指した目標の一つ、地元の子供たちへの本のプレゼントが、ついに実現する。初回は食や農がテーマのコミック本160冊。前原市、二丈、志摩両町、福岡市西区の各教育委員会で17日に贈呈式をする。バッグは昨年末から1千枚以上を売り上げ、15万円の収益を生んだ。プロジェクトへの参加者の輪は広がり、住民主導のエコ活動として、次のステップへと踏み出した。(編集委員・野上隆生)


九州大大学院農学研究院助教佐藤剛史さん(34)が発案したこのプロジェクトは、地元行政や学生、女性グループ代表らでまず実行委員会を結成し、昨年末から活動を始めた。1カ月に1、2回、前原市役所で会議をしながら方針を決定。先月からは3グループに活動を分けて取り組む。最近では毎回20人以上が集まり、新たな参加者も顔を見せる。


■6月に第2弾
一つは「バッグチーム」。売れ行き好調の第1弾は、全部で1400枚作った。ただ、「生地が薄い」「持ちにくい」などの指摘も受けたため、デザインを変える第2弾で形も改良することにした。


段ボールコンポストづくりの主婦グループを中心に、袋の形や素材などを検討する一方、バッグ製作を福岡市西区の身体障害者授産施設「工芸会ワークセンター」に発注することにした。


「ハンディのある人たちが一生懸命にミシンに向かって頑張っている。一緒に仕事をしたい施設です」と、松竹恵里子さん(48)が会議で報告。佐藤さんや他のメンバーも「地元の作業所を使うのはいいアイデア。地域の結びつきができる」と賛同した。5月に注文し、6月に第2弾を売り出す段取りで作業を進めている。


■フリペも発行
プロジェクトの活動をより広く知ってもらうために、フリーペーパー(フリペ)も発行することにした。


糸島の自然が大好きだという女性たちが「フリペチーム」を結成。糸島らしさにこだわり、「エコな取り組み」をしている人のインタビューや、糸島の行政が環境問題にどう取り組んでいるのか、などの取材を始めた。


「住民が自発的に、楽しく環境問題に取り組んでもらいたい」という願いを込め、6月上旬をめどに5千〜6千部の発行を目指す。


■感想文を募集
子供たちに贈る本は、「食卓の向こう側コミック編」(西日本新聞社刊)に決まった。二丈、志摩両町と前原市、福岡市西区内の西部6校の糸島地域全22小学校に配る。


だが、「贈っておしまい、でいいのか」という問題提起が実行委から出てきた。子供に環境の大切さがどう伝わったのか大人も知りたいと、小学5、6年生の読書感想文コンクールもすることにした。


行政の参加者を主体にした「感想文チーム」の話し合いの結果、6月下旬に締め切りを設定。賞品も用意する。


◇参加者「エコの思い共有できた」
フリペチームに参加した福岡市西区の主婦、真鍋朗子さん(37)は「2年前に東京から戻ってきて、自然にひかれて糸島通いを始めた。自分が思っていたエコへの思いを、参加者のみなさんと共有できてうれしい」と話す。佐藤さんは「市民主導で、より楽しく、よりクリエーティブにやっていきましょう」と、参加者たちを励ましている。
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000600804140001

なお、コレまでの記事も

http://mytown.asahi.com/fukuoka/newslist.php?d_id=4100060

にすべて掲載されています。
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